りんご狩りの男
どうも皆さんこんばんは、ジョンです!
日本ではそろそろあったかくなってきた頃でしょうか、それともまだ寒い感じでしょうか、タスマニアは最近冷え込んで参りました。
2週間ほど前からりんごのシーズンが始まりまして、セレクトピッキングではなく全収穫型のストリップピッキングに切り替わりました。
以前のように色にこだわることなく文字通りりんごを狩りまくる感じです。
始業時間は7時45分より前なら大体自由なのですが、6時に来ても真っ暗で何も見えません。
というワケでジョン達は6時45分から始めて16時くらいに終わるようにしています。
基本的には月曜から金曜日までがフルタイムで、土曜日は来たい人だけ半日(12時まで)働けます。
以前紹介したりんごのバッグを背負い、ただひたすらに、一心不乱にりんごを狩りまくるだけです。ただ、それだけ・・・
木によって実の大きさや多さにばらつきがありますが、だいたい1バッグいっぱいにするのに2~4分かかります。
いっぱいになったりんごを木箱に移し替えるとこんな感じ。
あれっ!?思ったより少なくない!!?
って感じですよね!?w
しかしアップルピッキングとはこういうもの。
この作業を地道に繰り返し、木箱をりんごでいっぱいにして初めて給料を得ることが出来るのです・・・
こちらがいっぱいにした木箱です。
ファームではこの箱をビンと呼びますが、歩合制の場合1ビンいくらかのレートが決まっており、1日により多くビンを埋めた方が多く稼げるというワケです。
うちのファームのアップルピッキングは2人1組で行うのですが、ボスに交渉すれば1人でもやらせてもらえます。
2人で行うメリットは
・1列を終えるスピードが速い
・役割分担できる
というところでしょうか。
背の高い人と組めば高いところはラダー(脚立)なしでさくさく進めたりするのですが、背が高いと逆に低い位置のりんごが取りにくかったりするので低いところは背の低い人が担当する。と、いったように役割分担を上手に行うとピッキングのスピードも上がります。
↑全収穫ですから、取り残しがひどいと次の列には進ませてもらえないのです・・・
逆にデメリットは給料をきっちり半分に分けて支払われることです。
たとえばたとえば、
2人1組のAさんとBさん。
今日の結果は2人で合計10ビンでした。
すると1人あたりの収穫は半分の5ビン。と、なるワケです。
もし仮にAさんの方がBさんよりピッキングのスピードが速く、内わけが6:4だったとしても、1人あたりの報酬はきっちり5:5になってしまうのです。
すでに口座を一つに纏めているカップルなら何の問題もありませんが、そうでもないアカの他人と組みこのような事態になっては大問題です。
よって、パートナーを選ぶ際は自分と同じスピードの人を選ばないとどちらかが必ず損をすることになります。(他人のスピードを知るには兎に角ピッキングをやってみないと分からないのですがね・・・)
まあピッキングの速さというのは実はみんなそこまで変わりなく、休憩時間の少ない人や簡単にへこたれない人がより多くビンを埋めているイメージがありますね。要はやる気とタフさです。
反対に一人でやれば報酬は独り占めできるのですが、逆に上げられるデメリットとして
・1日最低でも4ビン埋めないとクビになる。(もしくはチーム制になる。)
・1列を終えるのがチームの人たちに比べて遅い
・孤独、さびしい
というものが挙げられます。
そーなんです!ジョンは1人でやっているのですが、結果を出せなければあっという間に1人仕事の座をはく奪されるし、実の小さい悪い列に当たったらなかなか次の列に移れないし、話し相手もいないしで結構大変なんです・・・!
まー、ウラを返せば実の多い列を引いたときはその列を独り占め出来るってことなんですがねー。
でもなかなかそんなオイシイ状況にはならないのが悲しい現実です←
さて、ちょっと長くなりましたが、今やってるアップルピッキングについてはこんなところです!
あと2週間くらいでこのファームからおさらばするので、それまで必死に稼ぎたいと思います!
それでは今日はこの辺で、
おやすみなさい。
0コメント